ユーティリティについて
ユーティリティとは
esm linkageでは、ワークフローを作成する際に、「コネクタ」と「ユーティリティ」という2種類の部品を組み合わせて構成します。
コネクタは、kintone や Google スプレッドシートなどの外部サービスと接続し、データの取得や登録、更新といった操作を行うための部品です。ユーザーがAPIの詳細を意識することなく、必要な処理を設定だけで実現できるようになっています。
一方で、ユーティリティは、ワークフローの内部で行う処理を補助するための部品です。データの変換や計算、条件分岐、ループ処理、ログ出力、テキスト操作など、さまざまな処理を行うことができます。たとえば、「取得した日付をフォーマット変更する」「売上データを合計して四捨五入する」「条件によって処理を分岐させる」といった業務ロジックを、ユーティリティを用いることで実現できます。
esm linkageにおけるワークフローは、コネクタで外部サービスとやり取りしたデータを、ユーティリティで加工・制御しながら進行していく構造になっています。つまり、コネクタとユーティリティの両方を利用してワークフローを作ることができます。
ユーティリティの使い方
詳細は、基本操作ガイドのユーティリティの追加を確認ください。
ユーティリティ一覧
| ユーティリティー名 | ユーティリティーアクション | 概要 |
|---|---|---|
| 計算 | 数値の加算 | 配列、または指定された複数の要素を内の数値を加算した結果を、数値で出力する |
| 数値の減算 | 配列、または指定された複数の要素を内の数値を減算した結果を、数値で出力する | |
| 数値の乗算 | 配列、または指定された複数の要素を内の数値を乗算した結果を、数値で出力する | |
| 数値の除算 | 配列、または指定された複数の要素を内の数値を除算した結果を、数値で出力する | |
| 数式として評価 | 入力された数式を評価する | |
| 数値の四捨五入 | 入力として指定された数値の小数点第1位を四捨五入した結果を返す | |
| 条件分岐 | 条件分岐(if~else) | 入力値と判定値という2つの入力項目を利用して、ワークフローの処理を分岐する |
| 繰返し処理 | 繰返し処理(ループ) | 配列の要素数だけ繰り返し実行をする |
| 繰返し処理の中断 | 繰返し処理(ループ)を中断し、後の処理を継続 | |
| コード | コード コードで処理(javascript) | 入力されたjavascript形式のコードを実行する |
| データ形式の変換 | 入力値→数値 | 入力値を数値に変換する |
| 文字列→数値 | 文字列を数値に変換する ※10進数表記以外に2・8・16進数表記、また小数点表記も変換可能 | |
| 文字列→真偽値 | 文字列型を真偽値型に変換する | |
| 数値→文字列 | 数値型を文字列型に変換する | |
| 数値→真偽値 | 数値型を真偽値型に変換する | |
| 数値→日付・時刻 | UNIXタイムスタンプをデータタイム型に変換する | |
| 日付・時刻→文字列 | データタイム型を文字列型に変換する | |
| 日付・時刻→数値 | データタイム型を数値に変換する | |
| 真偽値→文字列 | 真偽値を文字列に変換する | |
| 真偽値→数値 | 真偽値を数値に変換する | |
| 配列・オブジェクト処理 | 個数を取得(指定の要素) | 配列の中から条件に指定した要素の個数を出力する |
| 配列の作成 | 要素を1つずつ指定し、配列を作成する | |
| 配列の結合 | 2つの配列を結合する | |
| 要素の削除(重複する値) | 配列の中から重複している要素を除去する | |
| フィルタ(条件を指定) | 配列の中である条件で要素をフィルタリングする | |
| 要素数の取得 | 配列の中にある要素数をカウントする | |
| 要素の削除 | 入力されたElementに一致するすべての要素をリストから削除する | |
| 要素の追加 | 指定されたキーを持つオブジェ口に値を追加する | |
| オブジェクト作成 | キーと値のペアを持つオブジェクトを作成し出力する | |
| データ保存 | データ保存(キー、値) | 指定したキーに対して、文字列、数値、配列、オブジェクトなど任意の情報を保存し、次回のワークフロー実行時に参照することができるように永続化する |
| データ読み込み | データ保存(キー、値)で保存済みの値を参照する | |
| データ削除 | データ保存(キー、値)で保存済みの値を削除する | |
| 配列データ保存 | 配列データ保存(キー、値) | インスタンス DB に、指定したキーで配列デ ー タを保存する 既にキーに対応するデータがある場合は、データを追記する |
| 配列データ読み込み | インスタンス DBから、指定したキーに対応するデータを取得する | |
| 配列データ削除 | インスタンス DB から、指定したキーに対応するデータを削除する | |
| オブジェクトデータ保存 | オブジェクトデータ保存(キー、オブジェクトキー、値) | インスタンス DB に、指定したキーとオブジェクトキーでデータを保存する |
| オブジェクトデータ読み込み | インスタンス DB から、指定したキーとオブジェクトキーに対応するデータを取得する | |
| オブジェクトデータ削除 | インスタンスDBから、指定したキーとオブジェクトキーに対応するデ ー タを削除する | |
| 日付・時刻 | 日付・時刻の計算(日、時、分、秒) | 指定された日付・時刻の日、時、分、秒の値を加算する ※マイナス指定を行うことで、減算が可能 |
| 日時のフォーマット変更 | フォーマット文字列を指定してタイムスタンプのフォーマットを変更する | |
| 現在日時の取得(JST) | 現在の日付・時刻をJSTで返す | |
| マッピング | マッピング条件の設定(各項目に対して条件を設定) | 各項目に対して連携する際の条件を設定した状態で、連携元および連携先の項目マッピングを設定する |
| マッピング条件の設定(項目のマッピングのみ) | 連携元および連携先の項目マッピングを設定する ※連携する際の条件は不要で項目のマッピングのみ設定する場合はこちらのユーティリティを使用する | |
| ログ | ログメッセージ出力 | 任意のログレベルとログメッセージを出力する |
| テキスト操作 | Base64デコード | Base64エンコードされた文字列を元の内容に戻す |
| Base64エンコード | Base64デコードの文字列を暗号化する | |
| 文字列の抽出 | 文字列の位置を指定して部分文字列を取得する | |
| 検索結果の置換 | 指定した文字列に対して、検索する文字列と置換後の文字列を指定し、検索する文字列に該当する部分を置換後の文字列で置き換える 検索結果が見つからない場合、元の文字列を返却する | |
| HTMLデコード | HTMLエンコードされた文字列を元の内容に戻す | |
| HTMLエンコード | HTMLデコードの文字列を暗号化する | |
| URLデコード | URLエンコードされた文字列を元の内容に戻す | |
| URLエンコード | URLデコードの文字列を暗号化する | |
| 文字列結合 | 指定した複数の文字列を結合文字列で繋いで、1つの文字列にする | |
| 小文字に変換(英字) | 指定の文字列が半角英字の場合、半角小文字に変換する それ以外の文字列は指定の文字列をそのまま返す | |
| 文字列の評価(正規表現) | 正規表現の記法で指定した文字列で、検索対象の文字列を検索する | |
| 空白除去(先頭、末尾) | 指定の文字列の先頭・末尾にある空白を除去する | |
| 文字列分割(区切り文字) | 区切り文字を使用して文字列を分割する | |
| 大文字に変換(英字) | 指定の文字列が半角英字の場合、半角大文字に変換する それ以外の文字列は指定の文字列をそのまま返す | |
| 変数 | 変数の値を取得 | 指定された変数の値を取得する また、変数が取得できなかった場合のデフォルト値を設定可能 |
| 変数の値を保存 | 指定された変数にワークフロー実行中がスコープの値を保存する | |
| 変数の値を削除 | 指定された変数の値を削除する | |
| 汎用http | 汎用httpリクエスト | 任意のエンドボイントヘリクエストを送信する |
| ワークフロー | 別のワークフロー実行 | 別のワークフローを実行する |
| 非同期ワークフロー実行 | 非同期のワークフローを実行する | |
| 別のアプリ実行 | 別のアプリを実行する | |
| ファイル操作 | CSV→オブジェクト配列 | CSVファイルを読み込み、オブジェクトの配列に変換する |
| 二次元配列→CSV | 二次元配列をCSV形式に変換し、指定したファイル名で保存する | |
| ZIP圧縮 | 指定ファイルをZIP圧縮し、設定した名前で保存する | |
| ダウンロードURL生成 | 生成ファイルのダウンロードURLを生成する |